2005年11月10日

昭和・ノスタルジア 「ALWAYS 三丁目の夕日」

ALWAYS 三丁目の夕日 o.s.t


最近シネコンにばかり行っている
自分に危機感を感じて、(なんのだ?)
渋谷でやる「フェリーニ・オールナイト」に行ってやる!と
意気込んでみたものの、その日にやっていた宣伝番組にのせられて
あっさり路線変更し『ALWAYS 三丁目の夕日』を観にいった。
(フェリーニ、すまん)


宣伝番組の内容は、下町育ちのテリー(伊藤)さんが
劇中に出演している子ども達と、実際に下町を歩いて、
映画の舞台である昭和30年代の
「町並み」、「遊び」、「人々の感情、温かみ」、
「描いていた未来」、「東京タワーが象徴していたもの」
等を映画とリンクさせながら、
伝えていくというものだった。

こんな風に教科書に載らないような小さな歴史が
大人と子供の対話によって伝えられていくことは
大切な事だなーなんて改めて感心してしまい、
自然と映画も観てみたくなった。


僕にとって、たった8年間しか生きていない昭和という時代に
僕がノスタルジーを感じるとしたら、
なんだか不自然かもしれないし、
「おいおいお前みたいな若造が『昭和』を語るなよ」と
ツッコミが入るかもしれない。

僕が昭和を生きていた時代は茨城の山中の団地で
かくれんぼや基地を作ったり、通学路の山道のわき道を
友達と探検したり川で遊んだりした時代だ。
同じ団地の人とは道で会えば、もちろん挨拶をするし、
それは当然のことと思っていた。
同じ団地に住んでいるという仲間意識。
そういうものが普通だった。

ところが、大学生になり、横浜に出てきたら、
ご多分にもれず近所付き合いや地域での交流の
ほとんどない生活が始まった。
自分が冷たくなったとかいうわけではなく
都会にはそんな空気がないように思えた。
茨城に住んでいたときには考えられないが、
緑を感じるためだけに、わざわざ遠くの公園まで
出向いたりもする。

もしかしたら、そんな情景の移り変わりが僕にとっての
「昭和のノスタルジー」なのかもしれない。


『ALWAYS 三丁目の夕日』には昭和30年代の
東京の町並みはもちろん、思いつく限りのキーワード
(「頑固オヤジ!」とか「人情!」とかね)
が溢れていた。
物語にひねりがあるわけではないが、
今よりストレートな感情で生きていた昭和の空気のような気がして、
それを"あざとい"などと思うこともなく、
割と自然に受け入れることができた。(というか泣けた。)

映画のポスターでも存在感のある
建設中の東京タワーは、話の中心にはない。
だが、人々の希望の象徴、日本の成長の証として
どんどん大きくなっていくその姿はとても眩しく印象的だ。
(そんな東京タワーも、あと数年で役割を終えてしまうんだね。)

この映画はフェリーニの映画のように
映画という芸術の中で偉大だ!なんてことは全く無い。
しかし、日本人にとって、そして僕らの子どもや
もっと後の世代に語り継いでいくための手段として
昭和30年代の風景や人々をタイムカプセルのように
閉じ込めている事が、とても貴重に思える映画だった。

posted by リョウタ・グッドマン at 23:28| Comment(2) | TrackBack(6) | 邦画(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ALWAYS 三丁目の夕日」よさそうだよね。
ネタバレがあると怖いのでblogは読んでないけどね。
21日に横浜トリエンナーレに行こうかな〜って思ってるから、ついでに見てこようかな?
Posted by dice-k at 2005年11月12日 23:01
じゃあ、ぜひ映画観た後に
読んでみてね。

トリエンナーレはね、
なかなか刺激的だったよ。
なかなか一回行っただけでは
味わいきれないけど。
Posted by R太 at 2005年11月13日 02:20
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