2007年09月14日

21世紀にあいどんわなだい!

B000STC7PYあいどんわなだい
銀杏BOYZ
インディペンデントレーベル 2007-08-22

by G-Tools


NHKでは尾崎豊の特番が毎年放送されるのだけど、
何かをしながら見るには、あまりに誠実なので
僕はいつも体育座りをしながらテレビの前にいるような気がする。

彼の歌が今でも心を捕らえて離さないのは、彼の音楽が
彼が唯一生きるために存在したもので、全てと思わせる彼自身が歌の中に
いるからなのだと僕は思う。

尾崎豊が26歳で死んでしまったことに絶望してしまった人も多いけど、
それは彼がやっぱり必死に生きようとした証でもあり
似たように27歳で亡くなってしまったカート・コバーンも
ジミ・ヘンドリックスもジム・モリスンもジャニス・ジョップリンも、
芸術家ならではに豊か過ぎた感性が、
生きることを僕らよりも早く進めてしまったのだと思う。



今の日本で彼らと同じような文脈で語られる銀杏BOYZの峯田君は
この夏「あいどんわなだい」と歌った。
(かつてピエール瀧も経験したという)
「今死ねば伝説になるのになぁ」というファンを含める周りからの
無言の圧力は彼を苦しめたに違いなく、
それでも「あいどんわなだい」と、とびきり極上POPソングに
のせて歌う彼を見ると、同世代の僕はとても勇気が湧く。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」という言葉があるけれど
一見破天荒に見える彼は、後者といえて、
「今世界で最もロックスター然としている」と言われ
どこかの国でドラックに溺れてしまったピーター・ドハーティよりも
峯田君はよっぽど21世紀に正しいロックスターのように僕は思う。


例え、目の前はどうしようもない現実だとしても、
少し鮮やかに色付けしてみたり夢にときめいたりしながら生きることは、
決して何かから逃げているわけではなく
人間にとって(特に彼らのような感性の豊かな人間には)賢い生き方の一つだ。

峯田君はそんな風に歌を唄い、集まってくる周りの人々も、
そしてサンボマスターやガガガSPのような同世代のミュージシャンをも巻き込んでいく。


まだ気が付いている人は少ないけれど
この時代に生きるための音楽が今この日本で生まれつつある。
posted by リョウタ・グッドマン at 22:40| Comment(0) | TrackBack(1) | DISC(音楽) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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あいどんわなだい : 銀杏BOYZ
Excerpt: 先日、「童貞。をプロデュース」の池袋最終上演に行ってきました。
Weblog: CDC
Tracked: 2007-09-17 03:34
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