2007年01月24日

12月28日という日-THANK YOU YOSHII KAZUYA TOUR FINAL-

39108
吉井和哉
B000HEYZR8


誰かにとって特別で、誰かにとっては特別でない日。
今日もきっとそんな一日だったに違いない。

12月28日というなんでもない一日は
THE YELLOW MONKEY時代からの僕みたいなファンには
特別な一日ということになる。
それはTHE YELLOW MONKEYの生まれた日であり、
その日に行われたライブはいつもスペシャルなものであったからだ。

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「THANK YOU YOSHII KAZUYA」 吉井和哉ツアーファイナル
2006年12月28日 日本武道館
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この何かが起こりそうなドキドキがあなたにも伝わるだろうか。


話を少し遡るならばROCK IN JAPAN 2006でのライヴのことだ。
ニューアルバム『39108』リリース前にしてディオールオムのスーツで
登場した吉井和哉は、4万人もの観衆の前で
まだ誰も聴いたことのない新曲を次々に披露した。

揺ぎない自信と共に疾走し続けたエネルギーは
ラストのTHE YELLOW MONKEY時代の『LOVE LOVE SHOW』、『バラ色の日々』で
遂にその場の空気を掌握した。
ROCK IN JAPANという数多くの日本人アーティストが
集まるロックフェスで見せつけた圧倒的な存在感は、
日本における「ROCK STAR」というものの再定義といえた。
やはり吉井和哉は唯一無二だったのだ。


10月6日、フジテレビ「僕らの音楽」。
対談相手の美輪明宏はロックとは生き様だと言った。
そもそもロックに限らず全ての芸術は
創造した人の生き様に違いないと僕は思う。
現代においてロックとはその中で
最も直接的かつ肉体的なものであるから
これ程までに指示を集めるのかもしれない。

番組で見ものだったのは布袋寅泰とのライヴセッションだ。
30代のロックンロールを生き抜いた二人が見せた『スリル』は
まさに生き様のぶつかり合いであり、その炎は美しく燃え尽きた。


――さて、12月28日の話といこう。

曲の印象とは、唄う人の想いだけで
これ程までに変わってくるものだろうか。

ROCK IN JAPAN 2000。
嵐の中で歌った『バラ色の日々』。

2003月10月1日。
暗闇の中での叫びのように聴こえたYOSHII LOVINSONデビュー曲『TALI』。

2004年12月26日。
THE YELLOW MONKEYとして最後の『JAM』。


愛と哀しみ、希望と絶望、自由と孤独。
楽曲のテーマは様々だけれど、
12月28日に歌われたこれらの曲を包み込んでいた
あの不思議な感触、僕らを勇気づけるような感触は
一体なんだったのだろう。

――今回のアルバム『39108』並びにツアータイトルの
「THANK YOU YOSHII KAZUYA」とは仏教における輪廻転生の
世界と深く関わっている。

仏教の世界は、108個の煩悩を一つずつ消していくことが
菩薩の行とされている。
煩悩があれば人々は生きることに苦しむが、
煩悩なくして人は前に進むことができない。

30代をどん底まで苦しめた自らの煩悩に39(THANK YOU)といった吉井和哉。
そして「吉井和哉」という現世の自分にTHANK YOUと言い続けた
今回の全国ツアー。

楽曲を包み込んでいたのはそんな彼の生き様に違いない。


2度目のアンコール。
「今日は今俺1人で、好きな場所で好きな歌を歌う」というMCの後、
ソロとして初めて歌われた『JAM』。

アコースティック一本で路上の少年のように懸命に歌うその姿は
容易く涙を誘うというより、とうとうと胸を打ち続け
会場は、本当にいつぶりかの大合唱に包まれた。


人生がこんなにもロマンティックであるならば、矢張り僕は生き抜いてみたい。

2006年12月28日。
寂しさに包まれていたはずの僕はようやく立ち上がることができた。
そう!僕にとっては、とても特別な夜だったんだ!
posted by リョウタ・グッドマン at 22:05| Comment(4) | TrackBack(0) | LIVE(音楽) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございました!

あたしは、イエモンの頃も好きなんですけど、
ソロになってからの方が好きなんですよね。
12月28日という日付、「JAM」という曲がどれだけ大事なものなのかを
感じる事ができたライヴでした。
来年からの吉井武道館も楽しみです。
Posted by ゆきの at 2007年01月27日 00:36
こちらこそコメントありがとうございます。
僕は最近久しぶりのイエモンの頃の曲も
よく聞くようになりました。
今の吉井さんはなんとなく『FOUR SEASONS』
の頃と曲の感触が似ているような気がします。

2月のMY FOOLISH HEARTの武道館から
今回の武道館の変わりようを考えると
来年の吉井武道館はもっと凄いことに
なりそうですね。
僕もムッチャ楽しみです◎
Posted by リョウタ・デ・ラ・ロッチャ at 2007年01月27日 17:09
TBどうもでした〜。いやー素晴らしい文章ですね。これだけの文章、自分も書きたいですw

ほんとに12月28日の出来は凄かったですね〜。テレビ中継&DVD化されるからという訳ではなかったでしょうけどw、どの曲を聴いてもあの日は最高の出来だったのではないかと思います。喉の不良もあって辛いツアーでもあったと思いますがそういう辛さも一気に吹き飛ばすパフォーマンスだったと思いますね〜。

これからの活動も事務所が変わったりして大変だとは思いますが、ぜひ武道館での、いやあれ以上の楽曲とパフォーマンスを見たいですね。ほんとに楽しみです。
Posted by eme at 2007年01月30日 23:54
こちらこそコメント有難うございます!
確かに喉の不調も感じられましたが
もう前向きな気合がそれを凌駕してましたよね。
年末の吉井武道館はもちろんですが、
この状態での次のアルバムも期待してしまいますよね。
Posted by リョウタ・デ・ラ・ロッチャ at 2007年01月31日 01:23
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