2006年09月19日

Stand By Meとなんとなくのノスタルジー

B000BVVFJIスタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション
スティーブン・キング ロブ・ライナー ウィル・ウィートン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-12-16

by G-Tools


中学生や高校生だったころ、どうしてこんな日々を
世の中的には青春時代って呼ぶのだろうと思っていた。

茨城の片田舎の学校に40分もかけて通う毎日は
バラ色なんかじゃなかったし、
好きな音楽を聴いたり、たまに恋したりしてる時はまだしも
普段はなんだかとても退屈で、それでもがむしゃらに
自分たちが思い描く青春ってやつを謳歌しようと
男仲間とバカ騒ぎしてみたところで
やっぱりそれはどこかひん曲がってしまって、
いわゆる青春としてピンとくるもんじゃなかったり。


随分前に映画の『スタンド・バイ・ミー』がBSでやっていて、
図らずも最後まで観てしまったことがあった。
エンディングのベン・E・キングの『スタンド・バイ・ミー』が
流れる頃にはガバガバ泣いて、中学生の頃観たこの映画が
こんなに名作だったなんてと嘆いた。

「大人になって12歳の少年たちの青春映画をみて感動する」

いやはや、なんともベタな展開すぎて恥ずかしくもあるけれど、
僕の中の「なんとなくのノスタルジー」な感情のままこの映画を
放っておくよりも、ほんの少し輪郭をはっきりさせておこうと思う。


―――しかし、この映画の少年たちの演技はなんと素晴らしいことだろう!
監督は、自分とかけ離れた役を演じられない年代の子供たちのキャスティングにおいて
役に極めて近い境遇をもつ少年たちを選び、そして撮影前に2週間の合宿を行ったという。

2週間という子供にとっては永遠とも思える長さの合宿は
少年たちに元から知り合いであるかのような絆を生み出させたに違いなく、
その点において、この映画はフィクションでありながらも
少年たちの本物の青春ドキュメントという側面も持ち合わせていたのかもしれない。
この作品が傑作なのはそんな部分が鑑賞者の心の隙間を狙ってくるからだろうか。


仲間と共に自分自身を脱皮し、ほんの少しずつ世界を広げていった日々。
それこそが『スタンド・バイ・ミー』でいう青春ってやつだ。
そんな青春はバラ色なんかじゃないから、あの頃僕はそれと気がつかなかったのだろう。

もしかすると僕が流した涙は「なんとなくのノスタルジー」ではなく
そんな青春時代を過ごす人が少しずつ少なくなっていく26歳という現実に
ちょっぴりセンチメンタルなのかもしれないなあ。
posted by リョウタ・グッドマン at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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