2006年09月18日

音のない世界に行きたい

今日は3連休の中日で、朝から雨がけぶるように降っている。
「46億年の恋」(三池崇史監督)を観た。
9月の雨の日に似合う映画だった。
最近、邦画ばかり映画館で観てる。

男ばかりの刑務所の中で、有吉(松田龍平)が、香月(安藤政信)の首を締め続けている。
「僕がやりました」と叫ぶ有吉。本当に彼が香月を殺したのか。
二人の出会い、刑務所での風景、彼らの過去が、周りの登場人物の思惑が交錯しあいながら展開していく。
一応の筋書きはあるけれど、ストーリーは大して重要じゃない、と思う。
黄色いボロ布のような囚人服を着たふたりが、無機質な石造りの空間(刑務所)を移動する。
外に出ると、サバンナのような空が広がり、左に巨大なロケット台、右にメキシコの遺跡チチェニツアーを思わせるピラミッドが聳え立つ。
不条理だ。けれど、そのあり得なさがスクリーンでしっくりくる。
主役のふたりの表情も肉体も仕草も、その中にあって、びっくりするくらい色気がある。女にはない。だから見とれてしまう。
最後まで、「いま」を超越してどこか他のところで語られているよな、静かな時間が流れていく。

「殺し屋1」のときも思ったけれど、三池監督の映像は、男の人がどきりとするくらい妖しい。ひらひらなびく衣装が綺麗だ。
(衣装と空間と前衛的なパフォーマンスでは、北野武監督の「DOLLS」と、デレク・ジャーマン監督の「エドワードU」も印象的だったけど)

観終わって映画館から出た後、六本木の喧騒がやけに煩かった。
さっきまで自分が置かれていた環境と、びっくりするような落差だ。
静謐な場所に行きたい。もう少しあの静けさのなかに浸りたい。
そんな気持ちで歩く六本木は、なんだか空々しかった。

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posted by さやか at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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