2006年05月23日

the Man who Carving the World -イサム・ノグチ 世界とつながる彫刻展-

イサム・ノグチの世界

【イサム・ノグチ 世界とつながる彫刻展】(横浜美術館)

金属や石の彫刻をはじめ、陶器、ランドスケープ・デザインやプロダクト・デザインなど、
多彩な活動で知られるイサム・ノグチの全体像を紹介し、
その創作の真髄にせまるという本企画展。

しかし、展示室を出た僕はその真髄を掴み切れずにいた。
確かに『マーサ・グラハムのためのオリジナル舞台セット《暗い牧場》』の
抽象表現や家具の空間の使いかたは面白いのだけれど
肝心の『世界とつながる彫刻』の数々がピンとこない!

不気味に沈黙した彫刻。
それが全体的な印象だった。

しかし、ミュージアムショップに置かれていた『イサム・ノグチの世界』なる
分厚い写真集の彫刻を見て僕は「これが同じ彫刻か」と驚いた。

自然の中に置かれた全く同一の彫刻が
そこでは確かに、静かに呼吸をしている。
「沈黙」だとか「呼吸をしている」なんていうと
小難しい表現に聞こえるかもしれないけれど、その「呼吸」を表現するのならば
『人為を徹底的に異質として自然に対立させ、突きつけることによって、
自然自体の優美さをきわだたせ、また、人工美をも雄大な規模の上に、
超自然な表情で現出せしめる』
(※)
と、そんな感じだ。

初めて触れたイサム・ノグチへの僕のアプローチは
全く見当違いであるかもしれないが、
「地球を彫刻した男」と呼ばれる男の真髄を美術館のような
限られた空間で発見することに若干の矛盾を感じることも
確かではないだろうか。

札幌にあるというイサム・ノグチが設計した広大なモレエ沼公園
僕はここにその真髄を見出しにいこう。

※岡本太郎:「日本の伝統」より
posted by リョウタ・グッドマン at 22:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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■■むせかえる横浜美術館フライヤー■■
Excerpt: 「むせかえる横浜美術館」展の美術館特製フライヤーができました。 主に、横浜美術館内に設置しています。 すでに、好評開催中の企画展「イサム・ノグチ -世界とつながる彫刻」のエントランスで無料で、開催..
Weblog: むせかえる世界基金
Tracked: 2006-05-28 04:06
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